【収益公開】個人開発8か月で約6.5万円。3つのビジネスモデルの成果と課題

最初の1円を生み出すのはとてつもなく難しいと思っている。 実際、筆者は個人開発を始めてから最初の1円を稼げるようになるまで約6か月かかった。

個人開発では何が当たるかはだれにも分からない。また、筆者は普段、製造業で働くエンジニアで、個人開発者としてどういったビジネスモデルが有効かの知見は持っていない。 そのため、筆者のブランドであるKabe-Techでは、中長期的に利益を出すことを目標に、次の3つのビジネスモデルのプロダクトを並行して運用している。

  • 単体販売:3Dの解剖モデルをGumroadとBOOTHで売る
  • 広告+月額課金:無料のポーズツールPoseMirrorにGoogle AdSenseとPROプランを載せる
  • アフィリエイト:骨格診断ツールSkeletonCheckの診断結果に合わせて、おすすめの服の広告を出す(枠はこれから)

この記事では、現在までの成果と課題を共有する。似たような境遇の方に届けばいいなと思う。 今までの売上をグラフに表すとこんな感じ。単体販売で少し成果が出て、残りの2つは収益につながっていない。

ビジネスモデル別の月別売上の折れ線グラフ。単体販売だけが7月13,356円・8月43,698円・9月7,800円と動き、広告+月額課金とアフィリエイトは全期間0円のまま

① 単体販売:8か月で約6.5万円

解剖モデルを、海外向けにGumroad、国内向けにBOOTHで売っている。筋肉・骨格・内臓をパーツ分けした3Dデータで、価格は単体4,500円、男女セット7,800円。

販売している解剖モデル。女性と男性の全身で、筋肉・骨格が見える状態のプレビュー画像

2つの市場に出しているのは、客層が重ならないからだ。BOOTHは国内のVRChat・創作クラスタが集まる場所で、支払いも日本円。Gumroadは海外の3D制作者が使っていて、ドル決済で世界中から買える。実際、Gumroadで売れた8件はドイツ2件、アメリカ・サウジアラビア・スペイン・スウェーデン・イギリス・スイスが各1件で、日本からの購入は0件であることからも、客層がきれいに分かれていることがわかる。

これからBOOTHに商品を出すことを考えている人は、日本だけに縛られず様々な国のマーケットに出品することをお勧めする。 逆に、同じ国内で販路を増やすことはあまり勧めない。どのマーケットにも出金最低額があり、売上が分散すると残高が出金基準に届かず、引き下ろせないリスクが高まるためだ。 例えば、Gumroadは残高が$10を超えないと振り込まれず、BOOTHも5,000円未満は自分で振込申請をする必要がある(201円未満だとその申請もできない)。

Gumroad(6/1〜9/16)

  • 閲覧数 436回、販売 8件、売上 $246
  • 流入別の購入率:Gumroadのおすすめ経由 58閲覧→5件(8.6%)/自分で貼ったリンク経由 336閲覧→2件(0.6%)

Gumroadの閲覧数と販売数を月別に並べると、こうなる。

Gumroadの月別の閲覧数と販売数。閲覧数は6月8回、7月89回、8月173回、9月16日までで167回。販売数は7月3件、8月5件、9月0件。購入率は7月3.4%、8月2.9%

閲覧数は6月の8回から、8月には173回まで増えた。9月も16日までで167回と、8月とほぼ同じ数がすでに見られている。それなのに9月の販売は0件だ。熱意の高い層には売りつくしてしまったのかもしれないが、しばらく様子見しようと思う。

BOOTH(開設〜9/16)

  • 販売 6件、総売上 25,740円(うち8月分が17,940円)

合わせて14件、約6.5万円(1ドル159円換算・手数料を引く前)。

現在の筆者の単体販売の課題は、同じ人が繰り返し購入する商品ではないことだ。解剖モデルは一度購入すれば手元にデータが残り、追加コンテンツや消耗品もないため、売上が単発で終わってしまう。

② 広告+月額課金:日本語版785人・英語版878人、計1,600人以上が使って0円

広告+月額課金を狙うために、PoseMirrorというお絵描き支援アプリを公開している。 PoseMirrorは、写真からポーズを起こして3Dで見られる無料ツールである。ここにGoogle AdSenseの広告枠と、限定ポーズが使えるPROプラン(Stripeの月額課金)を用意してある。

PoseMirrorの動作イメージ。走っている人の写真が、同じポーズをとった3Dの人体モデルに変換されている

Tips:Google AdSenseとは サイトに広告枠を置いておくと、Google側が自動で広告を選んで配信してくれる仕組み。表示された回数とクリックに応じて報酬が入る。作る側が広告主を探す必要はないが、サイト単位の審査に通らないと配信が始まらない

PoseMirrorの収益化に広告を選んだのは、開いている時間が長いツールだからだ。PoseMirror内のデッサン人形を画面に表示した状態で絵を描くことを想定している。1回の訪問が数分続けば、広告が表示される回数もその分増え、より多くの収益が上げられるというわけだ。

  • アクセス(1/1〜9/16):日本語版 表示回数1,751回・785人、英語版 表示回数1,463回・878人
  • Google AdSenseの収益:0円
  • PROプランの契約:0件(Stripeの成功決済0件、残高0円)

PoseMirrorのアクセスの推移はこうなっている。

PoseMirrorの月別アクセスの折れ線グラフ。表示回数は6月27回、7月681回、8月1,723回、9月16日までで905回。ユーザー数は6月15人、7月403人、8月831人、9月488人

8月に伸びたのは、英語版の表示回数が7月113回から8月796回に増えたためだ。9月は16日までで905回なので、8月と同じくらいのペースで続いている。

滞在時間も見ておきたい。PoseMirror(日本語版)の滞在時間は平均2分24秒であり、ユーザーが数分間使ってくれていることから、広告を載せる場所としては、狙い通りだと言える。

この戦略で収益がいまだ0円なのは、Google AdSenseの審査に7回落ち続けているからだ。理由は毎回「有用性の低いコンテンツ」。承認されるまで、広告枠がいくら表示されても1円も発生しない。

承認されたら、またどれくらいの収益につながったか追記しようかと思う。

また、無料ユーザーにPROプランへ加入してもらうことが今後の課題となる。

③ アフィリエイト:枠はこれから、土台の数字は伸びている

3つ目はアフィリエイトだ。骨格診断ツールSkeletonCheckに、診断結果に合わせておすすめの服を出す予定である。

現時点のアクセス数の推移を以下に示す。

SkeletonCheckの表示回数とユーザー数の棒グラフ。8月は220回・95人、9月は16日までで363回・176人

  • 表示回数:8月 220回 → 9月は16日までで363回
  • ユーザー数:8月 95人 → 9月は16日までで176人
  • 平均滞在時間:8月 2分18秒 → 9月 4分21秒
  • 診断まで進んだ人:9/5〜9/16の12日間で85人(同じ期間のユーザーは149人なので、開いた人の6割弱が最後まで診断している

半月で先月の数字を超えていて、滞在時間も倍近い。診断結果という「その人に合う服が決まった直後」の画面に広告を出せるので、位置としては悪くないと思っている。あとは枠を埋めて、クリックと申込がどれだけ出るかを測る段階だ。

3つを並べて分かったこと

短期的に効果が出やすいのは、単体販売だった。作ったものを置けばその日から売れる可能性があり、審査も要らない。

広告とアフィリエイトは、その前に条件がある。Google AdSenseは審査が通らないと1円も発生しない。アフィリエイトは、広告の枠を埋めるところからで、まだ表示もクリックも発生していない。月額課金は、無料で足りている人に有料の理由を作れるかという別の設計が必要になる。

まとめ

同じ8か月で、単体販売・広告+月額課金・アフィリエイトの3つを並行して動かしてきた。現時点で結果が出ているのは単体販売だけで、約6.5万円。残りの2つは、審査と集客の手前で0円のまま止まっている。

ただ、これは途中経過にすぎない。Google AdSenseの承認が下りた、アフィリエイトのクリックが伸びた、PROプランの契約が入ったなど状況が変わり次第この記事に追記していくので、同じモデルを試そうとしている人は、自分の数字と突き合わせる材料に使ってほしい。


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